本研究は, 天然ゴムNR, 溶液重合SBR, 及びそのゴム分子鎖末端に官能基を付加した改質SBR*のカーボンブラック複合の単一系ゴム, これらをブレンドしたSBR/NR, SBR*/NRのブレンド系ゴムの動的クリープについて検討した. 動的クリープ量は, (a), ゴム分子鎖間相互作用による物理結合破壊に起因するクリープ量ε1(t), (b), 複合粒子の安定配合構造への転移に起因するクリープ量ε2(t), 及び, (c), 相溶構造の相分離に起因するクリープ量ε3(t)の総和で表現される. また, SBRの分子鎖末端に官能基を付加した改質SBR*のブレンド系では, 物理結合量は少なく, かつ複合粒子は安定した配位構造を形成すると同時に, クリープ過程でのNR相分離現象は認められず, SBRのブレンド系に比較し動的クリープ量は極めて小さくなることを明らかにした.