日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
トリアジンチオール化合物処理リン青銅板とABS樹脂との接着
佐々木 英幸河野 隆年小向 隆志瀬川 晃児小林 一郎
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67 巻 (1994) 3 号 p. 219-225

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抄録

1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリチオール-ナトリウム塩(以下, TTNと略記する)の水溶液に浸せきしたリン青銅板とアクリルニトリル•ブタジエン•スチレン共重合(ABS)樹脂とを射出成形機の金型内で接着(インサート成形)するための諸条件について検討した.
その結果, リン青銅板とABS樹脂との間でABS樹脂が破断をする強固な接着が可能となった.
最適なTTN処理条件は, TTN溶液濃度0.8~1×10-3mol/l, 浸せき時間10~60秒であり, 金型温度が80°C以上で4MPa以上の高い接着強度が得られる. またABS樹脂中のポリブタジエン含有量が18~20%で最大の接着強度を示すことも明らかにした.
この接着の機構は, リン青銅板上に形成されたトリアジンチオールの銅塩皮膜とABS樹脂中のポリブタジエン成分との間の一次結合の形成であると考えられる.

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© 一般社団法人 日本ゴム協会
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