抄録
東北地方の降雪分布についての研究は,北陸地方の降雪分布の研究ほど十分には行なわれていない.本論文では,まず東北地方の降雪分布型を求め,次にその分布型に対応する総観規模天気図の特徴を明らかにする.日降雪量10cm以上の日を多降雪日とし,多降雪日の出現の状態から地域区分を行ない,分布の中心が現われる地域の違いによって,分布型を分類した.分類された降雪分布型と総観規模天気図,特に850mb面天気図との対応を明らかにする.日本海側に分布の中心をもつ分布型は, 850mb面の気流との対応が明瞭である.太平洋側に分布の中心をもつ分布型は, 850mb面低気圧の中心位置との関係が明瞭である.低気圧にともなう上昇流域との関係から,太平洋側の降雪は低気圧による降雪であるといえる.