地理学評論
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中四国地域の交通条件の相対的評価に関する研究
藤目 節夫
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1983 年 56 巻 11 号 p. 754-768

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抄録

交通条件とは,本来相対的に評価されるべきものであることを考えると,特定地域の交通変革による交通条件の変化は,他地域も含めた全体地域の中で評価される必要がある.なぜなら,交通変革は一般に複数の地域で同時に実施されるので,特定地域の交通変革によりその地域の交通条件が改善されたか否かは,全体地域における平均的な交通条件の改善と比較して,相対的に評価される必要があるからである.このような交通条件の相対的評価は,産業の立地条件の一つとしての交通条件を評価する場合には,特に重要な視点である.本稿では,このような認識のもとに,中四国地域を対象として,アクセシビリティーの成長・衰退比率と都市の時空間表示とによる,交通条件の相対的評価の二つの方法を提案した.その結果,これらの方法は交通変革による交通条件の変化を空間的に表現し,視覚的に把握できるという点で有効な地理学的方法であることがわかった.

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