J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

地理学評論 Ser. A
Vol. 71 (1998) No. 4 P 254-271

記事言語:

http://doi.org/10.4157/grj1984a.71.4_254


野外での地形・地質調査とボーリング資料の解析により豊川中・下流域の段丘面と沖積低地の地形およびそれぞれの地下層序を明らかにし,地形面構成層の編年を行って後期更新世以降の地形発達を検討した.下流部では毅丘面下と沖積低地下に,それぞれ酸素同位体ステージ6-5と同2-1の,2回の海進に対応する堆積物が確認された.段丘面下の堆積物から海面低下期における基底礫層の堆積,海進時の河成・海成堆積物による河谷の埋積,海退期における砂礫層の堆積による扇状地性平野の形成が行われたことが示された.沖積面下でも低海面期に基底礫層が堆積し,海進時に河成・海成堆積物により河谷が埋積されている.本地域の地形発達は,ステージ6-5と2-1の2回の海面低下一海面上昇によって主として規定されてきたと考えられる.

Copyright © 公益社団法人 日本地理学会

記事ツール

この記事を共有