宝石学会(日本)講演会要旨
平成13年度 宝石学会(日本)講演論文要旨
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最近、ラボで見かける珍しい宝石
間中 裕二
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p. 14

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抄録

多種多様なカラー·ストーンが流通する今日、さらに新しい宝石素材を求める動きが業界内に見られる。そのような現状を反映するかのように、日常の鑑別業務においても珍しい宝石を見かける機会が多くなっている。これらのうちいくつかにスポットをあてその特性と鑑別特徴について報告する。
◆黄緑色半∼不透明石
·ガスペアイト
カルサイト·グループに属するニッケルを主成分とする炭酸塩鉱物である。通常、同じカルサイト·グループのマグネサイトと固溶体を形成している。
·レモンクリソプレーズ
クオーツとマグネサイトが混晶したもので純粋なカルセドニーではない。
·トルコ石
通常の空青色と異なり、鉄あるいはニッケルが関与した黄緑色のトルコ石である。一般的なものと同様に樹脂などの含浸が行われている。
◆ピンク色(半)透明石
·ロードナイトとパイロクスマンジャイト
両者は準輝石と呼ばれるグループの鉱物でSiO3鎖の周期が5である。パイロクスマンジャイトはこの鎖の周期が7である。両者の識別は一般鑑別では困難であるが、この構造の相違からラマン分光法により非破壊で識別可能である。
·バスタマイト
準輝石の仲間でSiO3鎖の周期は3である。やや屈折率が低いこと、赤色蛍光を発することが、ロードナイトとの識別の手がかりとなる。精密には組成分析やラマン分光分析が必要である。FT-IRによる無色透明石及び無色透明物質の測定結果について

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