宝石学会(日本)講演会要旨
平成23年度 宝石学会(日本)講演論文要旨
セッションID: 17
会議情報

一般講演(16):クロチョウガイPinctada margaritifera および アコヤガイPinctada fucata貝殻リップ部の干渉色とその垂直下の結晶層の厚さの関係についての考察
*荻村 亨並木 俊裕
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

貝殻や真珠は、結晶層の厚さの違いにより独特の干渉色を呈することが分かっている。また、真珠養殖において、ピース貝の実体色の形質が出来上がった真珠に引き継がれたり、ピース(外套膜片)の採取部位の違いにより分泌機能や巻きの形質が引き継がれたりすることが証明されている。しかし、結晶層の厚さの形質が引き継がれるか否かを研究した例はまだない。そこで本研究では、今後の実証試験の礎とすることを目的とし、クロチョウガイおよびアコヤガイの、ピースに使用される外套縁膜部が接している貝殻(リップ部)の結晶層の厚さや干渉色を分析した。その結果、外套膜縁膜部の部位による結晶層形成能の違いがあることが示唆された。

著者関連情報
© 2011 宝石学会(日本)
前の記事 次の記事
feedback
Top