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巻貝に属すホース・コンク(英名)・ダイオウイトマキボラ(和名) 学名Pleuroploca giganteniは東南アジア沿岸やフロリダから一部のカリブ海沿岸に生息すると報告がある。この巻貝にはホース・コンクパールと呼ばれる真珠層を持たない天然真珠が稀に発見されることがある。それらはゴールデン、赤色、赤褐色、オレンジ色、白色などである。同じような巻貝でピンク貝は主にカリブ海に生息している。多くは食用にされるが稀に真珠層を持たない独特なピンク系の色調のコンク・パールを産出し天然真珠として流通している。しかし真珠層を持たない天然真珠としてはホース・コンクパールはコンク・パールよりさらに産出が希少である。今回はホース・コンクパールと母貝であるホース・コンク(ダイオウイトマキボラ)とダイオウイトマキボラの亜種の貝殻を切断し両者の断面構造の違いを高倍率の実体顕微鏡および電子顕微鏡下で観察、分析を行った。通常、流通している宝飾品は非破壊検査が前提である。今回の結果及び、非破壊おける母貝鑑別での可能性についての考察を報告する。