宝石学会(日本)講演会要旨
2019年度 宝石学会(日本)講演論文要旨
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2019年度 宝石学会(日本) 一般講演要旨
宝石の標本作りを利用した結晶化学教育の試み
*勝亦 徹相沢 宏明小室 修二
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p. 19

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抄録

はじめに

結晶化学を学習する際の導入教育として実際の結晶に触れることは大変意義深いことと思われる。しかし、学術的な価値が高い結晶の標本は、高価で入手困難なものが多く、教室などでの多人数での使用には適さない。

ここでは、結晶化学の効果的な導入教育を目的として、容易に入手可能な市販の「さざれ石」を用いて簡単な標本を作製した。

作製した標本と実施状況

図 1 のように「さざれ石」として多種類の結晶が販売されている。テーマに沿って試料を選び、宝石名および化学式 1 を印刷した台紙に貼り付け、図 2 のように「宝石の標本」を作製した。台紙は、持ち帰りに便利なように L 判のフォトプリント紙を使用した。L 判の写真立を使うと見栄えの良い「宝石の標本」が完成する。

この「宝石の標本」作りは、毎年7月~9月に開催される大学のオープンキャンパス、春期に開講している無機化学の授業、高等学校への出張授業、毎年11月に開催される大学祭、関連自治体の文化祭典などで結晶化学に興味をもっていただく企画として実施している。

実際の結晶に触れる試みとしては、FZ 法を使ったガーネットやスピネル結晶の育成実験も実施しているが、準備の容易さ、安全性、実施に係わる費用、多人数に対して実施可能など、手軽な結晶化学の導入教育として「宝石の標本」作り体験の利点は多いと思われる。

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