肺癌
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症例
ゲフィチニブ再投与が有効であった肺腺癌の1例
渋谷 英樹工富 知子佐藤 陽子田代 尚樹原 啓久田 哲哉
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46 巻 (2006) 4 号 p. 357-362

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抄録

背景.ゲフィチニブは化学療法後の再発非小細胞肺癌に対し10~20%の奏効率を有するが,奏効例においても治療中に再発する.さらに,ゲフィチニブ再投与による有効例の報告は少ない.今回,ゲフィチニブ再投与が有効であった肺腺癌の1例を経験した.症例.37歳女性.主訴は左胸痛,咳嗽,労作時呼吸困難.2004年2月,胸部X線及びCTにて両肺多発結節影を認め,肺腺癌(cT1N2M1)と診断.シスプラチンとゲムシタビンによる化学療法を2コース行うも無効であり,同年5月よりゲフィチニブを投与し奏効(PR)した.しかし開始後6か月目に腫瘍が再増大し,ゲフィチニブを中止した.再度化学療法(シスプラチンとドセタキセルを4コース,その後カルボプラチンとパクリタキセルを3コース)を施行するも腫瘍はさらに増大したため,2005年6月よりゲフィチニブの再投与を行ったところ,再び奏効(PR)した.結論.ゲフィチニブの再投与が,化学療法無効例の非小細胞肺癌において有用な選択肢の一つとなる可能性がある.

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© 2006 日本肺癌学会
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