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肺癌
Vol. 48 (2008) No. 2 P 97-105

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http://doi.org/10.2482/haigan.48.97

原著

目的.地域医療機関にて発見された原発性肺癌のOverallの生存率を求め,予後に影響を与える因子を明らかにする.方法.1991年から10年間に東京の7カ所の地域病院にて病理学的に診断した原発性肺癌入院患者1120例を解析した.予後因子について,多変量解析にて有意差を検定した.このうち発見動機について症状発見614例(症状群),検診発見205例(検診群),他疾患診療中発見301例(他疾患群)の3群に分類し比較検討した.結果.全例の5年生存率は24.7%で,生存に寄与する因子は,性,病期,発見動機,治療法であった.また,病院間の差も認められた.症状群,検診群,他疾患群の比較では,症状群に病期IIIBおよびIV期が多く,小細胞癌および肺門部発生例が多く,切除率は18.9%,5年生存率は13.1%であった.検診群,他疾患群はいずれもI期が多く,腺癌および肺野発生例が多く,切除率は各66.8%,52.5%,5年生存率は各44.7%,32.8%であった.結論.地域医療機関にて原発性肺癌の無症状発見に努めることによりOverallの生存率を向上させることが可能である.

Copyright © 2008 日本肺癌学会

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