肺癌
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原著
Cisplatin,vinorelbine併用療法による術後補助化学療法の日本人における用量漸増試験
船井 和仁望月 孝裕籾木 茂
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 50 巻 2 号 p. 136-140

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抄録

目的.現在最もエビデンスレベルの高いcisplatin(CDDP)+vinorelbine(VNR)による術後補助化学療法の日本人における至適投与量を用量漸増試験により明らかにする.方法.CDDPとVNRをday 1,8に投与し,4週ごとに4コース施行した.レベル1をCDDP/VNR=40/20(mg/m2),レベル2を40/25(mg/m2),レベル3を45/25(mg/m2)とし,各レベル3例に投与した.用量制限毒性(DLT)の発現がなければ次のレベルに移行した.3例中1~2例にDLTの発現を認めた場合には3例を追加して6例で検討し,DLT発現症例が6例中2例以下の場合には次のレベルに移行した.3例全例にDLTが発現した場合にはその投与レベルを最大耐用量(MTD)とし,1つ下のレベルを推奨用量(RD)とした.結果.12人が試験に参加した.レベル1,2ではDLTの発現がなくレベル3に移行した.レベル3では3例全例にDLTを認めたためレベル3をMTDとし,レベル2をRDと決定した.結論.日本人におけるCDDP+VNRによる術後補助化学療法の至適投与量はCDDP/VNR=40/25(mg/m2)day 1,8投与である.

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© 2010 日本肺癌学会
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