肺癌
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症例
15歳で発見された高分化胎児型腺癌の1例
山口 央大崎 敏弘大庭 ひろみ杉本 幸弘海老 規之山本 英彦
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2011 年 51 巻 6 号 p. 742-746

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抄録

背景.高分化胎児型腺癌(well-differentiated fetal adenocarcinoma:WDFA)は胎児肺の腺管に類似する稀な肺原発悪性腫瘍である.症例.15歳女性.高校入学時の健康診断で胸部異常陰影を指摘された.胸部CTで右肺下葉に境界明瞭な55×45 mm大の充実性腫瘤,また気管支鏡検査で右B9入口部に腫瘍性病変を認め,生検で腺癌と診断された.臨床病期IIA期(cT2bN0M0)の診断で胸腔鏡補助下に右中下葉切除およびリンパ節郭清を行った.病理診断は,WDFA,病理病期IIA期(pT2bN0M0)であった.結論.15歳で発見されたWDFAの1例を経験した.稀な腫瘍であり有効な治療法の確立には症例の蓄積が重要である.

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© 2011 日本肺癌学会
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