J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

肺癌
Vol. 53 (2013) No. 1 p. 52-58

記事言語:

http://doi.org/10.2482/haigan.53.52

症例

背景.Gefitinib投与前に活性型EGFR遺伝子とEGFR-TKI耐性遺伝子変異(T790M)を同時に認める症例は稀である.当院では,2008年からの3年間で非小細胞肺癌503例中146例に活性型EGFR遺伝子変異を認め,そのうち3例にT790Mを同時に認めた.症例.症例1.70歳,男性.腺癌,cT2aN2M1b(OSS・BRA)stage IV,L858RとT790Mを検出.二次治療としてGefitinibを投与されるも原発巣の増大を認め中止.症例2.81歳,男性.腺癌で右下葉切除術(pT1N0M0).その後,多発肺転移で再発.L858RとG719S,T790Mを検出.Gefitinibによる治療でPR判定.症例3.80歳,男性.腺癌,cT2bN3M0,stage IIIB,エクソン19欠失変異とT790Mを検出.根治的胸部放射線治療後,原発巣の再増大と肺転移を認め,Gefitinibによる治療でPR判定.結論.治療前にT790Mと活性型遺伝子変異が同時に発現している症例は少数ながら存在し,発現機序は明らかではないが,一部にEGFR-TKIの効果がみられる症例もある.

Copyright © 2013 日本肺癌学会

記事ツール

この記事を共有