肺癌
Online ISSN : 1348-9992
Print ISSN : 0386-9628
ISSN-L : 0386-9628
症例
オシメルチニブが奏効したEGFR L861Q遺伝子変異陽性肺腺癌の高齢者例
加藤 康孝加藤 俊夫田中 博之梶川 茂久米澤 利幸山本 侑季都築 豊徳山口 悦郎久保 昭仁伊藤 理
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2020 年 60 巻 5 号 p. 411-415

詳細
抄録

背景.Epidermal growth factor receptor(EGFR)uncommon mutationを呈する非小細胞肺癌に対するオシメルチニブの有効性は確立しておらず,80歳以上の高齢者に対する有効性や安全性は明らかでない.症例.84歳女性.健診で胸部異常影を指摘され,CTにて左上葉に腫瘤および広範に縦隔リンパ節腫大を認めた.全身検索で脳転移および多発骨転移を認めた(cT4N3M1c Stage IVB).CTガイド下肺生検で肺腺癌と診断され,遺伝子変異検索でEGFR L861Q変異が判明した.オシメルチニブを開始したが,食欲不振のため80 mg/日から40 mg/日に減量を要した.画像上部分奏効が得られたが,CEAが上昇した際に80 mg/日へ増量した.重篤な有害事象なく,現在も増悪なく投与継続中である.結論.高齢EGFR L861Q陽性腺癌患者に対してオシメルチニブを投与したところ奏効が得られ,継続投与が可能であった.

著者関連情報
© 2020 日本肺癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top