肺癌
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興味ある経過を示した絨毛上皮腫肺転移の1剖検例
山口 康平, 白日 高歩, 重松 信昭
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1973 年 13 巻 4 号 p. 325-332

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抄録
35才, 女性の絨毛上皮腫肺転移の1剖検例を報告した. 本例は, (1) 絨腫発症後長期間 (4年) を経て肺転移を来たした. (2) 転移発生時, HCGが低値で妊娠反応が陰性であった. (3) MTX, VLBなどに耐性を示したのち, 本症での有効例の報告の少ないVCRに一定程度の反応を示した. などの特徴を有していた. 本例を中心に, HCGの微量定量の意義, 絨腫におけるVCRの使用の試みなどにつき, 若干の考察を行なった.
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