肺癌
Online ISSN : 1348-9992
Print ISSN : 0386-9628
ISSN-L : 0386-9628
癌性胸膜炎に対する胸膜生検の診断的意義
木村 荘一松本 泰祐吉田 勝之山内 則子荒井 他嘉司中野 昭飯尾 正明田島 洋平田 正信井槌 六郎新海 明彦
著者情報
ジャーナル フリー

1978 年 18 巻 4 号 p. 365-370

詳細
抄録

癌性胸膜炎に対する病理組織学的診断として, Vim-Silverman針による体壁胸膜生検を30例に施行し, 胸膜が採取されたのは21例 (70%), そのうち組織学的に診断しえたのは10例 (47.8%) であった.一方, 胸腔鏡下胸膜生検は12例に施行されたが, 診断しえたのは10例 (83.3%) であった.胸水貯留疾患の場合, 結核性か, 癌性か鑑別する事が困難な事が多く, その際には胸膜針生検および胸腔鏡下胸膜生検は試みられるべき方法と思われる.

著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top