肺癌
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原発性肺癌手術における組織学的切除断端陽性例の検討
小川 純一岩崎 正之井上 宏司正津 晃
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30 巻 (1990) 1 号 p. 19-25

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抄録

原発性肺癌切除例で, 肺葉切除ないしは一側肺全摘に縦隔郭清を伴うR2の手術を行い, 術後組織学的に切除断端が陽性であった22例を検討した.気管支断端陽性16例では放射線照射により局所再発は抑え得る可能性があり, 断端の粘膜や傍気管支周囲結合組織浸澗例では, 放射線照射により長期の生存が期待できる.しかし断端のリンパ管, 血管内浸潤を示すものはリンパ節転移陽性例が多く, 遠隔転移で癌死する予後不良例が多かった.左房, 肺動脈, 大動脈, 心膜, 胸壁などの断端陽性6例は気管支断端例に比べて予後不良で, 遠隔転移で癌死する例が多かった.

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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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