レプラ
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ハムスターの新生仔への人癩菌接種
金綱 史至戸田 円二郎小川 純西占 貢
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1964 年 33 巻 3 号 p. 192-196

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抄録

5例の未治療患者より得た癩菌を,生後24時間以内のゴールデンハムスターの新生仔に,1乃至19回にわたって背部皮下又は腹腔内に接種した.205匹の内,45匹は1週間以内に死亡したが,死仔は母親によって処理された為,死因の検査は出来なかった.接種後6乃至13カ月にわたって剖検を行ない,皮下及び臓器からの塗沫標本並びに各臓器(心,肝,肺,腎,脾,睾丸)のパラフィン切片を作って検査した。全ての接種動物は正常に生育し,外観上は非接種動物と何ら異なる所はなく,剖検上も,互いの斗争によって生じた傷以外には,何らの病的変化を見出し得ず,顕微鏡的にも,抗酸性菌病巣,小円形細胞浸潤等を見出せなかった.リンパ腺,脾臓の腫脹も見られなかった.

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© 日本癩学会
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