50 巻 (1981) 2 号 p. 55-61
30mg/kgのRFPを1日1回12日間にわたり,胸せん摘出後2,月間以上経て免疫回復したモルモット(回復モルモット)へ経口投与し,標記方法で投与直前直後を調べたところ著明な免疫低下を認めたが10mg/kgでは低下を認めずまた先報の20mg/kg DDSの効果に較べ30mg/kgでも低下はやや少なかった。また胸腺摘出後6日から使用のモルモット(抑制モルモット)では30mg/kgでも一層の低下は認めなかった。30mg/kgスルファジメトキシン(SD)は回復,抑制両モルモットに関しロゼット%低下をまったく生ぜずDDSとの著しい相違を認めた。しかしDDSも5mg/kgでは標記方法で低下を検出できず,リンパ球幼若化法でヒトへの2mg/kgDDS投与による低下を検出したGheiらの報告に照らし,DDSの細胞核への作用の可能性や細胞核作用物質の場合特にリンパ球幼若化検査は標記方法より感度が高いのではないかという可能性にも言及した。討論として,標記方法は簡便かつじん速検査として利点があり,モルモット免疫の胸腺摘出後の免疫回復性を利用することで回復モルモットでは免疫抑制作用を,抑制期では同賦活作用を調べうること,胸腺摘出動物を用いることで正常モルモットによる原法応用より著明に感度が上昇したこと,本報結果で低投与量では免疫低下を検出しなかったとはいえ特にDDSの場合長期使用時の蓄積がもたらす免疫低下作用の危険性などに言及した。