日本ハンセン病学会雑誌
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ハンセン病の病理:肝臓の病理
松本 光司矢島 幹久浅野 伍朗
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キーワード: ハンセン病, 肝臓, 病理, 抗酸菌
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1997 年 66 巻 2 号 p. 97-102

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抄録
ハンセン病は皮膚,末梢神経のみならず他の内臓諸器官にも病変を形成するといわれているが,最近では化学療法剤の使用により菌の増殖が著明に抑制されたため,菌の検出率が極めて減少している。我々はハンセン病と診断され,長期加療の行われた症例の剖検症例31例について,特に肝の組織変化に関して検討を行った。31例中24例(77.4%)に1epromatous leprosy(以下LL)が見られ,このうち1例は進行期を示していた。その他の7例と追加された23例のtuberuculoidleprosy(以下TL)に関しては鎮静期または消退期であった。組織学的には12例の未治療のハンセン病に関しては明らかな菌の存在を確認できたものは3例でいずれの症例にも種々でgranulomaの形成が認められた。一方、非特異的的な変化ではLLに比べTLで門脈の硬化性変化が75.0%と高率に認められ,LL•TL間での有意な変化の相違が示唆された。
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