ヒトと動物の関係学会誌
Online ISSN : 2759-4483
Print ISSN : 1341-8874
研究論文
介護老人福祉施設における高齢者と伴侶動物 の共生のための動物(犬・猫)への支援方法 ―質的データ分析手法SCATを通して―
田島 明子 安藤 孝敏押野 修司安野 舞子
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 2024 巻 69 号 p. 84-91

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抄録
目的:介護老人福祉施設において高齢者にとって意味や価値のある重要な生活行為の実現を目的とした伴侶動物と 共生するための動物に対する支援方法を明らかにすること。研究協力者:伴侶動物との共生を実現するA 介護老人福 祉施設のケアスタッフ4 名。方法:個別的・半構造化インタビュー調査を実施。質的データはSCATにて分析し、4 名の分析結果の類似性・差異性に着目した比較検討により考察した。結果:4 名のストーリー・ラインと理論記述を 作成した。考察:高齢者施設における高齢者と伴侶動物との共生は、集団性の利点を活かし課題を解消する対応が 求められた。入居する高齢者にとっては、飼育者としての役割の継続性が担保されるとともに、動物とのふれあいの 機会創出という意味合いを持ち、伴侶動物が亡くなった際には集団性のなかで心的苦痛が緩和される利点があった。 一方、動物の特性に見合った対応と認知症の人と動物との良好な関係づくりが課題であった。
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© 2024 ヒトと動物の関係学会
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