高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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原著
Clock Drawing Test (CDT) の評価法に関する臨床的検討
吉村 貴子前島 伸一郎大沢 愛子関口 恵利
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キーワード: CDT, 認知症, 評価, 信頼性, 妥当性
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2008 年 28 巻 4 号 p. 361-372

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抄録

  時計の絵および指定された時刻を描く Clock Drawing Test (CDT) について,さまざまな実施および評価方法が提唱されている。それぞれの信頼性や妥当性などについての研究は多いが,多数の CDT 実施および評価方法を同一症例群に施行し比較した報告はない。今回われわれは,“もの忘れ”外来を受診した患者41 名 (男性11 名,女性30 名) に対して,さまざまな CDT 実施および評価方法を多く比較することにより,それらの信頼性と妥当性,そして認知症診断への役割について検討した。CDT の施行中の症例の様子と症例のプロフィールなどを知らない評価者2 名がそれぞれの CDT を採点した。
  その結果,その他の神経心理学的検査と相関が高く,年齢や教育歴の影響を受けにくく,罹患期間をより評価し,また認知症の重症度や類型診断への一指標として有用な方法は,外円をあらかじめ示した CDT である可能性が示された。

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© 2008 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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