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高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
Vol. 29 (2009) No. 2 P 268-276

記事言語:

http://doi.org/10.2496/hbfr.29.268

原著

語の意味記憶障害を呈した側頭葉型 Pick 病2 例 (60 歳右利き女性, 79 歳右利き男性)を対象とし,行為表出および行為理解能力の関連を検討した。行為表出検査 (自動詞的行為では聴覚的提示,模倣,他動詞的行為では聴覚的提示,視覚的提示,実使用,模倣 )および行為理解検査 (自動詞的行為ではジェスチャーの説明,他動詞的行為では物品使用時のパントマイムの説明,視覚提示した物品の説明,聴覚提示した物品名の説明,呼称 )を実施した。自動詞的行為の模倣を除き,行為表出検査,行為理解検査に全般的な障害を呈した。また,行為表出得点と行為理解得点に有意な相関が認められ,共通の要因が存在する可能性が示唆された。他動詞的行為や自動詞的行為の説明にも困難を呈したことから,語義,物品の意味記憶のみならず,行為の意味記憶に関する障害の存在が示唆された。

Copyright © 2009 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会

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