高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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原著
パーキンソン病における日常生活遂行機能の検討
―dysexecutive questionnaire (DEX) の評価から─
中薗 寿人松永 薫中島 雪彦永友 真紀中西 亮二堤 文生
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2011 年 31 巻 4 号 p. 401-410

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抄録

パーキンソン病 (PD) における日常生活上の遂行機能障害について検討するために, PD 群 29 名と対照群 22 名を対象に, BADS 日本版の遂行機能障害の質問表 DEX と遂行機能検査であるWisconsin Card Sorting Test Keio Version (KWCST), Trail Making Test (TMT), Paced Auditory Serial Addition Test (PASAT) を施行した。PD 群は DEX の20 項目中 8 項目, 遂行機能検査は全課題で有意差が認められた。次に PD 群の中で DEX 8 項目中, 遂行機能検査と有意な相関がみられた 6 項目を抽出した。今回抽出した DEX 6 項目の総得点 (以下 DEX-PD と略) を遂行機能検査とロジスティック回帰分析を行った結果, PD 群を予測するために DEX-PD と KWCST が重要な因子であると考えられた。また, DEX-PD の Receiver-Operating-characteristic Curve (ROC 曲線) の評価からArea under the curve (AUC) は 0.777 を示し, これらの結果から PD の ADL 上の遂行機能障害の評価としてDEX-PD の有用性が示唆された。

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© 2011 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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