高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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シンポジウム II : 失語症とコミュニケーション
失語がある人の会話の分析
吉田 敬長谷川 美佳
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キーワード: 失語, 会話, 修復
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2018 年 38 巻 2 号 p. 167-171

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抄録

  失語がある人 (失語症者) と大学生 1 名との会話を修復に着目して分析した。失語症者 6 名が本研究に参加した。全員脳血管障害を被り, 中等度から軽度の失語症を呈していた。失語症のタイプは様々であった。各失語症者は学生とおよそ20 分会話をした。修復のタイプでもっとも多かったのは自己開始・自己修復であったが, 自己開始・他者修復も比較的多くみられた。自己開始・他者修復においては, 失語症者が喚語困難などの問題を修復しようと試みるものの, 自らの会話の順番で修復が完了せず, 失語症者と対話者が協同して情報を復元していた。対話者は, 失語症者が言語的ないし非言語的手段によって部分的に呈示された情報を手掛かりとして, 目標とする語や命題を修復していた。

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© 2018 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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