脳腫瘍術後, 職場復帰を含めた真の意味の QOL 維持には, 単純な運動だけでなく, より高次の運動機能の温存が求められる。覚醒下手術は, 言語・単純な運動機能評価を中心に普及が進んでいるが, より高次の運動機能を評価する手法は確立されていない。我々は, 覚醒下手術の, 主に頭頂葉の術中高次運動機能評価として, PEG&COIN 課題とスポンジコントロール課題の 2 つを開発し, 連続 4 例で検討した。 前者は把握と注視下到達動作の, 後者は体性感覚に依存した動作の評価法として, 電気刺激によるマッピング (機能の有無を調べること) と術中の運動機能のモニタリング (機能状態を評価すること) 両者の目的で用いた。前半の 2 例では, PEG&COIN 課題のみを実施したが, 術後体性感覚依存動作の障害を認めた。 両者を併用した後半 2 例では術後の巧緻運動温存が可能であった。頭頂葉性の高次運動機能評価として両者の併用が有用であると期待される。