日本造血細胞移植学会雑誌
Online ISSN : 2186-5612
研究報告
同種造血細胞移植患者に対する理学療法の実施判断に関する調査
宮村 大治郎姫島 美幸門手 和義永井 勝信蘆澤 正弘賀古 真一神田 善伸八重田 淳
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2018 年 7 巻 1 号 p. 17-23

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抄録

 同種造血幹細胞移植(以下,同種移植)患者に対する理学療法の実施判断に関するアンケート調査を行い,同種移植患者に対する理学療法の現状と今後の課題について検討することを目的とした。対象は全国の同種移植患者に対する理学療法を実施している65施設とし,2014年6月に郵送による質問紙調査を行った。調査項目は,理学療法士が判断に迷う患者の病状とその対応方法,同種移植患者に対する理学療法についての学習方法やその不安感など22項目とした。49施設より回答が得られた(回収率75%)。理学療法の実施の可否の判断に迷う病状として,発熱,嘔気・嘔吐など21項目が挙がり,一部の施設では各施設独自の対処方法を作成していた。同種移植に関する知識について不安を持つ理学療法士が多かった。また,理学療法の実施判断についても一般化されたものがないため,今後効果的な介入を行うためには標準的なプログラム作成の検討が必要である。

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© 2018 一般社団法人 日本造血細胞移植学会
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