日本造血細胞移植学会雑誌
Online ISSN : 2186-5612
回顧録
骨髄移植の歴史
正岡 徹
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7 巻 (2018) 1 号 p. 24-30

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抄録

 1960年代の白血病の死亡率は100%であった。我々は白血病が治るとは夢にも思わず,苦痛を少なく,見送ることが治療目標であった。大阪成人病センターで1963年成人急性白血病の治癒例を経験し,白血病治療の希望が生まれた。化学療法での効果が不十分で骨髄移植に進んだ。無菌室,成分採血,抗ウイルス剤,抗真菌剤,免疫抑制剤,コロニー刺激因子など多くの新薬の開発導入とともに適合同胞間骨髄移植は1984年から急速に成績が改善した。設立請願署名運動をうけて骨髄バンクが設立され,次いで臍帯血バンクも設立され,これの基盤強化を図る 「移植に用いる造血幹細胞の適切な供給の推進に関する法律」 も制定された。これには多くの方々の善意と支援がささえになっている。

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© 2018 一般社団法人 日本造血細胞移植学会
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