日本育種学会・日本作物学会北海道談話会会報
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マメ類の耐冷性の遺伝に関する研究 : 第4報フラボノイド合成関与遺伝子とダイズの耐冷性
高橋 良二
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p. 42-43

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抄録
ダイズの種皮や毛茸の色はそれらの部位に蓄積するフラボノイドの種類によって決定される。臍色が黄色の白目品種は外観品質が優れているが耐冷性が低いため、低温による収量と品質の低下(臍周辺着色)が褐目品種より甚だしい。この臍色と耐冷性との連鎖は、白目耐冷性品種育成の障害になっている。なお白目(遺伝子I)品種の毛茸色は白色(遺伝子t)で、褐目(遺伝子i-i)品種の毛茸色は褐色(遺伝子T)である。耐冷性と臍色との連鎖には、毛茸色と種皮色を支配する遺伝子T(第1連鎖群)と色素の分布を支配する遺伝子I(第7連鎖群)のどちらかが関与していると推定される。そこでTとIに関する2組のIsogenic line(十勝農試とUSDA育成、Table 1)を用いて耐冷性検定を行った。
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© 1993 日本育種学会・日本作物学会北海道談話会
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