抄録
目的:本研究は,Exergaming が子どものバランス能力に及ぼす影響を総軌跡長の変化を指標として検証す
ることを目的とした.方法:高知市の保育園児を対象に,介入群と対照群に分け,重心動揺計を用いて開眼・
閉眼条件下での総軌跡長を測定した.結果:閉眼条件において介入群は総軌跡長が有意に増加した.一方,
開眼条件では有意な変化を認めなかった.結論:総軌跡長が有意に増加する結果は,先行研究における運動
実施後に見られる現象と類似しており,Exergaming を継続して実施することはバランス能力向上に寄与す
る可能性が示唆された.今後は長期的効果の検証を行っていく必要がある.