保健師教育
Online ISSN : 2433-6890
ブロック活動報告
南関東,北関東,甲信越ブロック活動報告
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2019 年 3 巻 1 号 p. 60

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I. はじめに

関東,甲信越ブロックは2017(平成29)年度より,南関東ブロック(東京,千葉,神奈川)と北関東,甲信越ブロック(埼玉,栃木,群馬,茨城,山梨,長野,新潟)の2ブロックとなった.2018年12月現在の会員校は,南関東ブロック37校,北関東,甲信越ブロック24校である.ブロック会議や研究会は2ブロック合同で開催し協働して運営することによって,これまでの関東,甲信越ブロックの活動の継続性や会員校相互の情報共有や活動の充実を図ることとしている.今年度のブロック活動の目標は,昨年に引き続き,会員各校,ブロック内で現状や課題を共有し,保健師教育の質の向上を目指した活動を行うことであった.以下に今年度の活動の概要について報告する.

II. 活動内容

1. ブロック活動

年2回のブロック会議及び研究会を開催し,第1回は南関東ブロックが主催し,第2回は北関東,甲信越ブロックが主催することで協働運営の体制を整えている.今年度は特にブロックの担当校輪番制の整理と共有を行うことで継続的な活動推進のための基盤整備を行った.

第1回ブロック会議及び研究会は,平成30年9月19日(水)日本教育会館で開催した.34校,53人の参加者であった.ブロック会議においては,理事会報告として全国の動向を情報共有するとともにブロック年度計画及び今後の体制について検討し,ブロック活動の担当役割を確認した.研究会においては,「保健師就職者を増やすために」をテーマに,小板橋恵美子氏(淑徳大学准教授),関美雪氏(埼玉県立大学准教授),東明利和氏(東京アカデミー)から話題提供をしていただいた.グループワークにおける情報交換では,保健師就職者を増やすための試みについて各校の実情をふまえた活発な意見交換がなされた.

第2回は,平成31年1月17日(木)に日本教育会館で開催した.36校,52人の参加者であった.ブロック会議においては次年度計画案についての検討を行った.研究会においては,「これからの保健師国家試験対策―保健師教育に活かす作問プロセスの実践―」をテーマに,坪川トモ子氏(新潟青陵大学教授)から国家試験問題出題基準の意図や最近の出題傾向等についての紹介及び問題作成に関する講演をいただいた.さらにグループワークにおいては,ファシリテータ―として全保教国家試験委員の播本雅津子氏(名寄市立大学教授),齋藤公彦氏(福山平成大学准教授)に参加いただき,「保健師国家試験問題作成ガイド(実践編)~保健師国家試験出題基準平成30 年版に準拠して(平成30 年3 月)」に基づく作問プロセスを経験した.参加者はそれぞれに今後の教育活動へ活かす学びを得ることができた.

2. 総会の運営

総会は毎年6月の第1土曜日に関東,甲信越ブロックの担当事業として東京で開催されている.庶務担当理事を中心に事務局,理事会の下,当日運営については関東,甲信越ブロック理事が協力して計画し,関東,甲信越ブロック会員校の協力によって運営を行っている.

今年度は昨年度に引き続き運営に関わる協力校の輪番制を整え,安定的な運営ができるよう体制整備を行い,滞りなく運営協力にあたることができた.

III. おわりに

今年度は,新たなブロック体制の2年目となり,全国とブロック,各校間での情報の共有や協働を意識した活動を展開することができた.今後も2ブロック合同で会議や研究会を企画しブロック活動を活性化するとともに,さらにブロック内の交流促進や情報交換の機会の充実を図るなど,ブロック活動の継続,強化を図る努力をしていきたい.

Biographies

担当:神庭純子(西武文理大学)

鈴木美和(淑徳大学)

関 美雪(埼玉県立大学)

善福正夫(帝京平成大学)

 
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