東京大学大学院農学生命科学研究科
2003 年 8 巻 1 号 p. 3-9
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本研究では,絶滅危惧植物であるカワラノギク(Aster kantoensis)の種子生産に与える花粉親の数と自殖の効果を,人工授粉による実験を通じて検討した.カワラノギクの花粉親の数が増えるにつれて遺伝的多様性が確保され,種子生産が増加した.実験の結果とカワラノギクに関する既知の繁殖生態学的特性をふまえて,播種や実生の導入に基づく個体群復元に資するための人工授粉の応用的手法を提案した.
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