ヘルスプロモーション理学療法研究
Online ISSN : 2187-3305
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原著
足指把持力トレーニングが Functional Reach Test や最大1歩幅,歩行能力に与える影響について
相馬 正之五十嵐 健文工藤 渉中江 秀幸安彦 鉄平
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2012 年 2 巻 2 号 p. 59-63

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抄録

本研究は,足指把持力トレーニングが Functional Reach Test(以下,FRT)や最大1歩幅などの平衡機能や歩行能力に与える影響について検討した。対象は,健常な若年者36名とし,トレーニング群24名とコントロール群12名に分類した。トレーニング群は,タオルギャザー,ビー玉掴み,足指歩行など1日10~20分間程度の運動を1週間に4回,3週間実施した。コントロール群には,特別な運動をしないように指示した。測定項目は,足指把持力と FRT,最大1歩幅,10?最大および10?至適歩行下の速度,歩幅,歩行率とし,トレーニング前後の2回計測した。その結果,トレーニング群は,左右合計足指把持力,最大歩行下の速度,FRT,最大1歩幅が有意に高値を示した。足指把持力トレーニングは,足指把持力の向上とともに,FRT や最大1歩幅などの平衡機能に影響を及ぼすことが示唆された。

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© 2012 日本ヘルスプロモーション理学療法学会
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