ホソカワ粉体工学振興財団年報
Online ISSN : 2189-4663
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平成28年度 研究助成成果報告
液相プロセスにおける超高アスペクト比ナノシートの創製
荒尾 与史彦
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2018 年 26 巻 p. 20-24

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抄録

グラフェンに代表されるナノシートは,高弾性,高強度であるとともに,化学安定性にすぐれ,かつ熱伝導性にも優れるため,様々な応用が期待されている.これらの特性を最大限に発揮させるために,できるだけ薄くかつ大面積であるような,ナノシートの高アスペクト比化が求められている.ナノシートは気相では凝集するために,単層レベルまで剥離するためには液相における剥離が必須となる.液相剥離においては,剥離可能な溶媒がNMPなどの取り扱いの難しい溶媒に限られており,この溶媒の制限が更なる用途拡大のボトルネックとなっていた.これらの液相剥離の欠点(低アスペクト比,溶媒制限)を克服すべく,溶媒剥離法の装置改造,溶媒探索,新規手法の探索を行う中で,溶媒中に少量の弱酸塩を添加することで,液中で粉砕する際にナノシートのメカノケミカル反応を引き起こすことができ,ナノシートの溶媒可溶性とアスペクト比が大幅に改善されることを発見した.

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