ホソカワ粉体工学振興財団年報
Online ISSN : 2189-4663
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平成28年度 研究助成成果報告
アニオン包接結晶をコアに持つアパタイトナノ結晶の開発
稲田 幹
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2018 年 26 巻 p. 32-35

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抄録

本研究は,アニオンを包接した12CaO·7Al2O3(C12A7)多孔体表面をアパタイト結晶で被覆した新規コア-シェル結晶を開発することを目的に行った.計画では,①C12A7ナノ結晶を合成し,②表面をアパタイト化してコア-シェル結晶を作製し,③擬似体液浸漬法により生体親和性の評価を行う予定であったが,①C12A7多孔質ナノ結晶の開発についてのみ達成できた.C12A7前駆体であるハイドロガーネットを合成するため,Ca(OH)2ゾルとAl(OH)3ゾルを混合・熟成した.得られたハイドロガーネットの熱処理により水酸基の脱離に伴う多孔質化とともにC12A7の結晶化が起こり,50 m2/gを超える比表面積を有する高結晶な多孔質C12A7粒子の開発に成功した.これまでのどの報告よりも高い比表面積を達成でき,本研究の目的に沿った結果であった.

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