ホソカワ粉体工学振興財団年報
Online ISSN : 2189-4663
ISSN-L : 2189-4663
平成28年度 研究助成成果報告
エアロゾルプロセスに基づく次世代蓄電池負極の創製
薄井 洋行
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2018 年 26 巻 p. 46-52

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抄録

エアロゾル化した活物質粉体を集電体基板に噴射し,強く凝着させ膜化する手法により,導電助剤・結着剤を含まないナトリウムイオン電池電極を作製し,ルチル型Nb-doped TiO2およびリン化インジウム(InP)の基礎的な負極特性と微細構造を調べた.水熱合成法で調製したNb-doped TiO2からなる電極において,粒子サイズに対する結晶子サイズの割合が高い試料が良好な充放電性能を示すことを確認した.種々の二元系リン化合物の中で,これまで見出してきたSn4P3負極に次ぐ性能をInP負極が示すことがわかった.電極活物質の微細構造解析の結果から,InPはNa吸蔵時にInとPに分相することがわかった.したがって,金属In相がP相からの応力を緩和するとともに,その高い電子伝導性によりNa3P相の乏しい電子伝導性を補ったため,InP負極は優れた性能を示したものと考えられる.

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