ホソカワ粉体工学振興財団年報
Online ISSN : 2189-4663
ISSN-L : 2189-4663
平成28年度 研究助成成果報告
pHと添加塩が気水界面の物性・粒子吸着に及ぼす影響
McNAMEE Cathy E.
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2018 年 26 巻 p. 125-129

詳細
抄録

気・水界面の物理的な特徴(電荷,変形性等)は粒子や他の材料に対する相互作用に大きな影響を与える.例えば,負に帯電した気泡が正に帯電した表面に吸着すると,気泡の破裂を促進する.水の表面は酸性を示すという研究がある一方で,塩基性であるという研究例もある.さらに水表面の電荷はpHや添加塩により変動するという報告もある.本研究では,原子間力顕微鏡を使って,気・水界面と粒子との相互作用を水相側から評価する.NaClがない場合,水の表面はpH 2.0以下の時に正電荷を有し,pH 3.0以上の時に負電荷を有する.正電荷は気・水界面へのH+イオンの吸着によってもたらされ,負電荷は気・水界面へのOHイオンの吸着によってもたらされている.水にNaClを加えると,気・水界面の帯電状態が逆転することが分かった.気・10 mM NaClの界面はpH 2.0–7.0の時に負電荷を有し,pH 9.0の時に正電荷を有する.Na+およびClイオンが気・水界面でOHおよびH+イオンに吸着するためである.

著者関連情報

This article is licensed under a Creative Commons [Attribution 2.1 Japan] license.
https://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/
前の記事 次の記事
feedback
Top