ホソカワ粉体工学振興財団年報
Online ISSN : 2189-4663
ISSN-L : 2189-4663
令和2年度 研究助成成果報告
ナノ粒子の溶血作用メカニズムの究明とその合理的制御
新戸 浩幸
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2022 年 30 巻 p. 52-57

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抄録

ナノ粒子の最も簡便な細胞毒性試験として,赤血球を用いた溶血性試験が広く用いられている.しかしながら,ナノ粒子の溶血作用メカニズムは未だによく理解されていない.本研究では,種々の粒子径(5–120 nm)および表面官能基(なし,アミノ基,カルボキシル基)をもつシリカ粒子の溶血作用を,種々の曝露温度(4–43°C)およびリン酸緩衝生理食塩水(無添加,血清の添加,血清アルブミンの添加)において検討した.具体的には,溶血性試験,赤血球に対する粒子付着数の測定,赤血球の凝集・分散性の評価などを行うことにより,ナノ粒子の溶血作用メカニズムの全体像を明らかにした.

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