異なる施肥法および施肥量で栽培されたトマトのスライスとしての果肉硬度を,音響振動法を用いて評価した.振動装置でトマト果実をはさみ,検出した第2共鳴周波数と果実直径から弾性指標を算出した.弾性指標は,施肥の異なるトマトの収穫直後や貯蔵後の硬度の差を示すことができた.弾性指標は,赤道部の果実硬度よりもスライスの果肉硬度と相関が高かった.弾性指標とスライスの果肉硬度との間の相関係数は,破壊法によるインタクトなトマトの果実硬度とスライスの果肉硬度との間の相関係数と同程度であった.これらの結果から,音響振動法は,トマトのスライスの果肉硬度の推定に利用できる可能性があると考えられた.