爬虫両棲類学雑誌
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八重山諸島石垣島で発見された単為生殖種オガサワラヤモリの雄型個体について
山城 彩子太田 英利
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1998 年 17 巻 4 号 p. 152-155

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抄録
単為生殖のヤモリであるオガサワラヤモリLepidodactylus lugubrisの雄型個体が,琉球列島の石垣島から発見された.この“雄”は,よく発達したヘミペニス,前肛大腿孔,外見的には正常な精巣をもっていた.しかし,生殖腺の組織切片を観察してみると,精巣内における精子形成は不完全で,成熟した精子は精巣上体中にほとんど観察されなかった.したがって,この“雄”は生殖能力がないと考えられる.石垣島や,隣接する島嶼には両性生殖する同属種が存在しないことから,この雄型個体が,南太平洋の島々の個体群で報告されているような,雌のオガサワラヤモリと同属の両性の雄の間での交雑や,後者の同定ミスに由来するとは考えられない.
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