2021 年 3 巻 p. 80-88
本研究は,松本山雅FCの支援組織である山雅後援会の「Yell事業」に着目し,その持続可能な社会的事業の特徴と運営方法を分析したケーススタディである。分析の結果,この事業は直接的な参加者をはじめ,サービス利用者である住民や行政までもが経済的かつ社会的な価値を享受できる枠組みがその成功要因であることがわかった。その背景には,この事業への参加がクラブの経済支援と障害者の社会進出や環境負荷の低減につながるというストーリーが広く地域社会で共有されるに至った努力の過程が存在する。