人間科学
Online ISSN : 2434-4753
研究論文
知的障害教育における「学びの連続性」を踏まえた現状と今後の課題
阿部 敬信
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2022 年 4 巻 p. 10-23

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抄録

本稿では2012年7月に公表された中央教育審議会初等中等教育分科会「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」の後に,初めて行われた2017年の特別支援学校学習指導要領改訂と,それを踏まえた知的障害教育の現状について,「学びの連続性」の確保という観点から考察し,今後の研究課題を明らかにすることを目的とし,公刊されている文書のレビューを行った。その結果,知的障害教育においては,「学びの連続性」の確保の観点から,今後の研究課題として次の三つがあることを明らかにした。①知的障害教育の各教科等における目標に準拠した観点別学習評価を,各特別支援学校段階でどのように進めていき,学習評価の記述を行っていくのか。②知的障害教育の指導形態の一つである各教科等を合わせた指導において育成すべき資質・能力の三つの柱を踏まえた指導目標の設定をどのように運用していくのか。③「重複障害者等に関する教育課程の取扱い」における知的障害教育の「学びの連続性」の確保を,実際の各特別支援学校ではどのように適用していくのか。

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© 2022 九州産業大学
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