人間科学
Online ISSN : 2434-4753
実践報告
九州産業大学在学生におけるCOVID-19 第二報
江田 佳子濱田 やえみ太田 美枝子楠林 あかね辻 利恵山下 聖也甲斐 宏二堀内 公代百瀬 俊哉村谷 博美
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2023 年 5 巻 p. 20-27

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抄録

第一報で,2021年1月末までにCOVID-19に感染した学生60人の成績を分析し,その結果に基づいて三密(密集や密閉,密接)の回避やマスクの着用,手指消毒,部屋の換気などを呼びかけた。しかし,2021年4月以降,国内感染者の増加に伴い,多くの学生がCOVID-19に感染した。2022年に入ると複数のサークルでクラスターが発生したので,サークル指導者の会議で活動する時の人数制限や,更衣室あるいは寮などでの感染予防策の徹底などを確認した。第二報では,2022年6月30日までの学生感染者825人を対象に,上記感染予防策の効果を検証し,さらにクラスター予防策が有効であったかも検討した。第3波以降の本学学生の感染率は,福岡県20歳住民における感染率より有意に低値であり,初期の成績に基づく感染予防策は現在も有効である。クラスターは4月10日以降に見られなくなったが,6月末に1件発生した。

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© 2023 九州産業大学
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