抄録
本研究は、高齢者の在宅ケアに関連する医療情報の認知度を基本的属性との関連性で検討した。その結果、主成分分析でスコア化された「在宅ケア医療情報認知度」と関連性が認められた属性は、医療受診の有無、教育歴、拡大ADL合計得点、情報の窓口数、インパーソナルメディア数の5項目であり、さらに重回帰分析の結果、インパーソナルメディア数、拡大ADLの合計得点、現在の医療受診の有無、教育歴の4項目が関連要因として選択された。このときの重相関係数は0.37であった。本研究においては、以上の結果に基づき、今後の情報サービスのあり方について考察した。