主催: 国際P2M学会
会議名: 第23 回 春季研究発表大会
開催日: 2017/05/13
p. 72-84
製品イノベーションマネジメントを議論する際に製品および事業のライフサイクルを考慮することは不可欠である。P2M では 3S モデルに基づいたプロジェクトライフサイクルを考慮したプログラムアーキテクチャを提供している。したがって、製品イノベーションためのフレームワークとして P2M を適用することは問題ない。P2M における既往の製品イノベーションに関する議論は、社内にある既存のシステムを高効率で運用する方法に関するものが多く、3S の中でもサービスモデルにスコープが当てられている。日本の製造業における社内システムの多くは経済成長とともに構築されてきたものであり、当時の環境変化の速さと IT 技術が発達した昨今の変化の速さは比類できない。したがって、環境変化に合わせて製品イノベーションのための構造を構築しなければならない。本論文では製品イノベーションを起こすための 3S モデルを通したフレームワークのあるべき姿について提案し、事例を通して説明する。