日本国内におけるドローン、すなわち無人航空機の法規制について概観する。無人航空機には固定翼タイプ、ヘリコプタータイプ、多回転翼機のマルチコプタータイプなど、さまざまな形態が存在するが、2015年に改正された航空法、航空法施行規則によって、許可を得なければ飛行させることができない条件が明文化された。一般に、離陸重量が200g以上のものは、無人航空機として規制の対象になる。また、航空法以外の法規の遵守も求められていることはいうまでもない。飛行の要件、機体が備えるべき機能および性能基準など、多くの規制が存在するドローンではあるが、「空の産業革命」ともいわれ、将来の利活用が期待され、そのための議論も官民で始まっている。