IATSS Review(国際交通安全学会誌)
Online ISSN : 2433-4537
Print ISSN : 0386-1104
論説
交通インフラの老朽化への政策対応:道路施設を中心に
太田 和博
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2020 年 44 巻 3 号 p. 160-169

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抄録

交通社会資本の老朽化に対する公共政策の推移を、道路施設を中心に概観する。公共によるインフラ老朽化対策は3層からなる。国全体による体系的な対策は、2012年12月2日の笹子トンネル事故を起点として開始された。国土交通省のそれは当該事故の直前より立案されていた。また、道路施設の老朽化対策はそれより前から取り組まれており、国全体の対策指針の作成を先導した。5年周期のPDCAサイクルは一回りし、道路施設の老朽化対策の体制は完備したように見えるが、2つの課題が残存している。それは、財源確保とインフラ縮退への対応である。

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© 2020 公益財団法人 国際交通安全学会
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