IATSS Review(国際交通安全学会誌)
Online ISSN : 2433-4537
Print ISSN : 0386-1104
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老朽化したローカル鉄道(富山港線)のLRT化による再生
谷口 博司
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2020 年 44 巻 3 号 p. 205-213

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抄録

富山市はJR西日本から老朽化したローカル鉄道の富山港線を引き継ぎ、約3年間で全国初の本格的LRTとして再生した。そして、その開業は、全国の関係者に大きなインパクトを与えることとなった。運行を第三セクターの富山ライトレール㈱が担い、施設の建設・維持管理等は富山市が担う、公設民営方式を導入するという特徴を有し、富山ライトレール㈱の経営の安定を図った。また、日中の運行を15分間隔(JR時代の約3.5倍に増便)としたことや新駅を設置する等、利便性を格段に向上させたことにより、利用者数は、平日約2.2倍、休日約4.7倍に増加し、収支は黒字となった。

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© 2020 公益財団法人 国際交通安全学会
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