超高齢社会の訪れとともに運動器の障害を有する高齢者人口が増加し、運動器の障害は、要介護あるいは要支援状態となる原因の20%以上を占めている。運動器の機能障害の早期発見および運動器障害の進行予防のため、「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」という概念が提唱されている。ロコモ症例では、歩行速度の低下のみならず、立脚期における股関節の伸展ならびに遊脚期における股関節と膝関節の屈曲の減少などの歩容変化が生じる。したがって、ロコモ症例に対して効果的な歩行の未病効果をもたらすためには、歩行による身体活動時間の増加に加え、ロコトレなどの補強訓練により、歩容を改善させることが必要と考えられる。